今年の大河ドラマは『八重の桜』ですね。
私はあのドラマの幕末の動乱の部分が面白くて、八重さんの部分なんかは退屈に感じてしまうのですが、妻に言わせると八重さんの恋愛ドラマ的な部分こそ面白いと言うので、わからないものです。
そこで、ちょっと「幕末」と「茶道」に引っ掛けて色々話して見たいと思います。
今日はその第一回です。
今日は真葛香斎さんについてです。
真葛さんといえば、染付や色絵の陶磁器を京都でも指折りの陶工です。
その真葛香斎さんの茶碗や水指などを買った際、共裂と呼ばれる器を包む布があるのですが、そこには「十水五石」と書かれた印が押してあるのを見た人もいると思います。
実はその印を授けたのは、綾野剛さんが演じる会津藩主松平容保公なのです。
松平容保公は、会津藩主の立場のまま京都守護職を拝命し、京都において御所を中心とした治安維持の任についた方です。
幕末史を好む方々ならば、知らない方はいない高須四兄弟の一人です。
ちなみに現在の徳川宗家はこの容保公の家系を継いでいます。
さて、この松平容保公が京都守護職で京都にいる時、何かの縁によって、初代の宮川香斎さんが容保公にロクロの技を披露するということになりました。
そこで見事な技を見せた香斎に対し、容保公は褒美として着ていた葵の御紋の羽織と高張提灯を香斎に渡し、さらに「十水五石」の印を与えたのです。
ちなみにこの「十水五石」の意味は、水墨画のことわざみたいなもので、水を上手に描くには十年の歳月がかかり、石を巧みに描くにはさらに五年の月日がかかるという意味だそうです。
この言葉の由来となった漢詩があるそうなのですが、ちょっとそこまでは調べきれませんでしたので、お分かりの方はコメントで教えていただけると嬉しいです。
短いですが、今日はこの辺で。
中々ネタが見つからないです。。。
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