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茶楽悦楽

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楽茶碗の匂いのお話2

さて今回は、前回から続いている楽茶碗の匂いについて、お話しの続きをしたいと思います。

前回は未使用品に多い、釉薬の匂いについてご説明しましたが、今回は使用品や中古品に多い、カビの匂いについてお話します。


まず、何故カビが発生するかについてお話しましょう。

カビが発生するには、「温度」「湿度」「養分」の三つが必要です。
その中で、一番問題になるのは、「湿度」です。
極端なことを言うと、カビが発生した茶碗のほとんどが茶碗を乾かさずに収納されています。


「いいえ、ちょっと待って、私はしっかり乾かしたわ」とおっしゃる先生の多くが誤解されていることがあります。

茶碗の表面にかかっている釉薬はガラスのようなものです。
ガラスのようなものとは、つまりかるく拭うだけで、表面は乾きます。
しかし、本当に乾かしたいもの、乾かせなければならないものとは、その内側の素地の部分です。


ここが乾くのには、本当に時間が掛かります。
なぜなら、表面のガラス質が邪魔をして、湿度が外に逃げづらくなっているからです。

そうして十分に乾かないまま茶碗は箱の中に仕舞われます。
特に薄紙や布で包まれてしまうと、さらに湿気は籠ってしまいます。

茶碗は使った後、茶渋が貫入に残ります。
それは言いかえれば「養分」です。

後は「温度」があれば、カビの育つ絶好の環境です。
最近は、どこの家庭でもエアコンなんかで、過ごしやすい環境が整っています。
人にいい環境は、カビにもいい環境です。

そんなわけで、カビの発生した茶碗には、独特の匂いが発生します。
これが茶碗のカビの正体です。


長くなりましたね。

カビの匂いの対策は次回にまたお話しましょう。

それでは今日はこの辺で。
さようなら。

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