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珠光のお話②

珠光さんのお話 続



先日は珠光さんについて、通り一遍のことを書きましたが、今回はそれについてあーだこーだ書いていきたいと思います。

今回は、次の三つのテーマについて書きたいと思います。


1、現在、珠光の後継者である宗珠、宗次、宗印たちに焦点が当てられていないのは何故か?


2、侘び茶を提唱した珠光が、何故「徐熙の鷺の絵」などの高価な道具を所持していたのか?


3、現在に伝えられる珠光像は果たして正しい姿なのか?



では、①からいきましょう! 頑張るぞ。




初めに当時の日本の情勢から言うと、応仁元年(1467)は、日本史を学ぶ受験生の方は忘れてはいけない年、そう「応仁の乱」が起こった年です。珠光さんは45歳くらいになっています。
山名氏と細川氏が京都を舞台にバチバチ争い始めた時代です。

その翌年の応仁二年(1468)には、京都の禁裏御服司だった山科家の記録に「奈良の珠光」の記述があります。これは「奈良出身の珠光」という意味か「奈良に住んでいる珠光」という意味なのかははっきりしません。しかし京都にいた事ははっきりしています。

京都で珠光が行ったとされることは、能阿弥に茶の湯を師事したことと、一休禅師に師事したことの二つが挙げられます。
しかし、能阿弥・相阿弥の活動を詳記した『蔭涼軒日録』という書物や、一休禅師の書かれた『狂雲集』などの記録から、珠光の名は出てきません。
(金春禅竹らのように有名な弟子の記述はある)

かろうじてある記録では、一休禅師の十年忌と十三年忌に真珠庵に「殊光」より寄進があった記録が残されています。

このことから、一休禅師と珠光の間には、何らかの関係があったものの、さほど強い結びつきがあったとは考えづらいです。

時代がくだり、『山上宗二記』には、能阿弥が将軍義政に珠光を推薦したことが書かれていますが、時系列が合わないので、後世の創作と考えても良いでしょう。
また『南方録』の記載では、義政・能阿弥が書院の茶(台子)を創始し、珠光が侘び茶を大成したと書かれています。
これも、信ぴょう性としては難しいですね。奈良称名寺の下僕から上洛した男を、いくら能阿弥が評価していたとしても、将軍に紹介するということが考えにくいからです。

話がそれました。

とにかくこの応仁の乱より少し前か丁度その年あたりに、珠光が能阿弥と出会っていたことは、事実なのでしょう。

これより以降、京都では応仁の乱が激化していきます。
文化の中心であった京都は荒廃の一途を辿ります。つまり茶湯の文化も京都を離れるようになります。

さて、ある程度茶の湯を収めた珠光も、住まいのメインは奈良です。
その奈良の地で、珠光は後継者と目された宗珠という人物をを奈良の興福寺から身請けしています。

宗珠は当時の茶の湯の開花に大きく貢献した人物として知られ、堺で武野紹鴎が名を馳せる丁度その時に、京都で活躍した茶人だとされています。


この宗珠は、京都の四条にある奈良屋村田三郎右衛門の屋敷内に「午松庵」という庵を作って、そこに居住したとされたので、そこから宗珠さらに父珠光の姓が、「村田」なのではないかと推測されました。

しかし、珠光の茶の湯の功績の実際はともかく、宗珠の功績は小さなものではありませんでした。
さらに珠光から『君台観左右帳記』や他の珠光の秘伝書を継承したとされています。

その後は「宗次」「宗印」「宗可」と続きますが、珠光の茶流はあまり流行しませんでした。
何故なのでしょうね?


さて、この年代で分かることが幾つかあります。


 ■応仁の乱があるこの時代に、下々の茶の湯を考案しても、あまり流行しなかったこと。
  
 ■文化的な中心が京都から大阪堺などの畿内に離れていったこと。

 ■利休以前の感覚では、茶の湯を血脈で継いでいく時代とは考えられていなかった可能性があること。
  (利休以後は、血脈で継いでいった)


珠光の評価あるいは評判が高まったのは、利休を称揚する声が増えた後の時代でした。利休以前の茶の湯は今より限定的で、お茶を学ぶ民間人(商人など)が少なかったのです。

つまり、珠光の後継者たちにスポットライトが当てられないのは、当時の人気があってこの話が出たというわけではなく、むしろ利休にスポットライトが当てられて、その文化背景を作り上げる為に、珠光の評価を高く設定した、という仮説が成り立ちます。

それはいったいどういうことなのでしょうか。





続きはネクスト
それでは今日はこの辺で。
さようなら。



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