皆様初釜お疲れ様でございました。
2月に入り、取り敢えず一息ついていることかと思います。
さて、今日はタイトル通り、嶋台茶碗のお話をさせていただきます。
嶋台茶碗とは、こんなのです。

多くが赤楽茶碗で作られています。
まれに飴釉や、交趾焼で出来たものもあります。
井戸形に開いた一双の茶碗で、小さい方の内側が金箔、
大きい方の内側は銀箔が貼られています。
千家では、主に正月に使われる縁起物の茶碗です。
なぜなら、茶筅(ちゃせん)で茶を点てた際に、箔が剥離して、金箔入りのお抹茶が
出来上がるからです。金箔入りのお酒を飲むのと同じ意味ですね。
これも、年に一回と言っても、数年使っていると、内側の箔が禿げていきます。
あんまりひどく禿げた場合は、見栄えの問題もありますので、修理に出します。
それにちょうどいいシーズンがまさに今なんです!
それにはこんな理由があります。
実は箔を貼るのには、「漆」を糊の代わりに使っているのですが、
この「漆」が乾燥するのに必要なのは、実は「湿気」なんです。
湿度が少ないほうが乾き易いだろと思うかと思いますが、
(実は私もこの間までは知りませんでした)
漆が乾燥するのには、適度な湿気が必要なのです。
まあ、話がそれますので、それは今度・・・。
ということで、嶋台茶碗に箔を貼るのは、まさに今です。
これから訪れる春の雨、五月雨、梅雨、秋の長雨など、水分がある時期を狙い、
しっかりと乾かすことで、ベロンと剥がれるのを防いでくれます。
ちなみに、価格ですが大体どこも8,000円~12,000円くらいでしょうか。
あとこれに送料を負担させる場合がありますので、そうですね、高くて大体20,000円くらいでしょうか。
お近くの道具屋さんに持って行って相談してみてください。

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これが
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こうなるそうです!!!!
なお、10月とか11月くらいに箔貼りをした場合、ベロンと剥がれる覚悟があれば
いいと思います。
まあ、もったいないですね
それでは今日はこの辺で。
さようなら。
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